8月18日は、真鶴町内の児童を対象に「夜のプランクトン観察会」を行いました。真鶴町には真鶴港と岩漁港の2つ港がありますが、今回は真鶴港のプランクトンを観察しました。
港近くに集合して、最初のレクチャーでプランクトンについての説明や、つかまえ方をお話しました。この「夜のプランクトン観察会」は、毎年夏休みに開催しているので、もう何回も参加してくれている子や保護者の方もいらして、「楽しみにしていたよ」と声をかけて頂けました。
レクチャー後、プランクトンをつかまえに真鶴港へ行きました。夜の港は薄暗く、船の係留ロープなどで足場が悪いことも多いので、みなさんで慎重に歩きました。オレンジ色の街灯に照らされた港の雰囲気は昼間とは全く違い、夜の港の景色を見られるのも、この観察会の楽しみの一つです。
子ども達一人一人にプランクトンを自分でつかまえてもらって、持って来たペットボトルに入れて持ち帰りました。プランクトンを入れたペットボトルを懐中電灯で照らすと、小さな小さな生物がたくさんいるのが見えました。プランクトンが入っているのが確認できると、「早く顕微鏡で見てみたい!」とますます興味が湧いて来ているようでした。
夜の港でプランクトンをつかまえました。 |
室内に戻り顕微鏡で観察をする前に、部屋の中を真っ暗にして、ヤコウチュウが光る様子を観察しました。ヤコウチュウは夏の時期に多い植物プランクトン渦鞭毛藻類のグループで、波の動きなど物理的な刺激によって青白く発光します。自然環境の条件により個体数が増減する生物なので、夏の間にいつでも見られるもではありませんが、今回はヤコウチュウの数が多く、発光のようすをきれいに観察することができました。子ども達はもちろん、保護者の方まで、みなさんに大変喜んで頂くことが出来ました。
顕微鏡で観察したヤコウチュウ。 |
その他にも、今回はウミタルという動物プランクトンが多く観察できました。あまり多いので、「またウミタルだー・・・」と残念がっていた子もいたのですが、実は真鶴港でこんなに多く見られるのも珍しいことです。海の生物の様子がいつも同じではなく、変化しているということを感じることが出来ます。ぜひ来年の観察会にも参加してみてください。きっと今年とちがった発見が出来ると思います。
顕微鏡で観察したウミタル。 |
みんなで顕微鏡観察しているようす。にぎやかに盛り上がっていました。
※今回のイベントは、「真鶴町 海の学校」として、真鶴町から特定非営利活動法人ディスカバーブルーが受託し、指導・実施しました。
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