3月13日(日)は、真鶴町三ツ石海岸での「磯の生物観察会」を開催しました。干潮時刻が夜間になる冬の間はお休みさせていただいていたので、「磯の生物観察会」は今回が今シーズン初の開催でした。
海では、海藻が生い茂るところに「春らしさ」を感じることができます。年明けごろからノリなどが岩に付き始めて、2月にかけては岩は濃い緑色に覆われ、それを餌とする貝などが増えてきます。少しずつ暖かくなってくると、その他の生物の活動も活発になり、潮だまりの中をゆっくり動くアメフラシやゴソゴソ移動するカニなども出てきて、賑やかになります。今回は、少し風は冷たかったものの、春らしい三ツ石海岸でのイベントを楽しんでいただくことができました。
観察会では、はじめに真鶴の海の特徴や、生物の探し方などをご説明してから、磯で、ご参加のみなさんに自由に生物を探していただきます。みなさんが探しているポイントをスタッフが回って、一緒に探したり、生物をご紹介したりさせていただいています。
磯の生物の中でも、種類によって観察できる時期が違っていて、当日は、クロヘリアメフラシやブドウガイなどの春先のこの時期ならではの種類や、鮮やかなピンク色のサガミミノウミウシなどの、見た目の美しい軟体動物のなかまも見つけることができました。
また当日は、「ナマコは苦手」というお子様にもご参加いただいていたのですが、観察会が終了する頃には、自分の手で撫でたり触ったりして観察できるほどになってくれていました。海の生物を好きになってくれたようでうれしかったです。また、ナマコにも会いに遊びに来て欲しいと思います。
今シーズンも、磯の生物観察会などのイベントを通して、より多くの皆さんに、海の自然や生物の魅力をお伝えしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
<観察・解説した生物>
刺胞動物 2種、軟体動物 12種、環形動物 1種、節足動物 9種、棘皮動物
14種、脊索動物 1種 合計 39種
※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの主催で実施しました。