真鶴自然子どもクラブ「お林&採石場あとをたんけんしよう!」 2018年1月20日(土)

ディスカバーブルーでは、真鶴町立遠藤貝類博物館とともに、真鶴町内小、中学生向けに「真鶴自然子どもクラブ」を行っています。
2018年1月20日(土)は、「お林&採石場あとをたんけんしよう!」を開催しました。
真鶴半島の先端にあって、町の人々からも親しまれ「お林」と呼ばれる照葉樹林や、採石業で栄えた真鶴町に残る採石場あとを探検して、町の自然や歴史を学びました。
琴ヶ浜に集合して、まずは「お林」をめざします。
子どもたちにはミッションを3つ、達成してもらうことにしました。
~今日のミッション~
  1. お林の木、3種類をげっとしよう(クロマツ、クスノキ、スダジイ)
  2. お林でいちばんふとい木をさがそう
  3. うみべのどうくつをさがそう
ところが、お林入り口で、草や木が増えてくると、すぐに植物に近づいて遊びが始まりました。子どもたちの自然の中から楽しみを見つける力は、本当にすごいと思います。
お林の木、3種類はお林の歴史とも関係しているもので、その時代ごとに植林されたものや、その後の自然遷移の中で優先してきた樹種です。クロマツ、クスノキ、スダジイは現在でも、お林の代表的な種類としてお林の豊かな森を構成しています。
今回はそれらの幹の感触、葉っぱや実を拾って比べてみました。
お林の木の中で、一番の太さを誇るのは、クスノキです。お林探検中に大きいと思った木があったら、みんなで力を合わせて太さを測定して比べました。一番の太いクスノキもちゃんと見つけることができました。
みんなで手をつないで木の太さをはかりました。
「うー!とどかない〜!」「がんばれ〜!」力を合わせてミッション完了!
3番目のミッションは、番場浦海岸の採石場跡です。安山岩の良質な石材が産出される真鶴町は、古くから石材業が盛んでした。切り出した石を船に乗せてすぐに運び出せる利便性から、半島の海岸では各所に採石場跡が残っています。番場浦海岸は歩いて見学できる場所にありますが、大変巨大な洞窟のようになっていて、迫力のあるスポットです。子どもたちも巨大遺跡のような雰囲気に少しどきどきした様子で、近づいて覗いてみたり、壁をさわってみたりと興味深々でした。
番場浦海岸の採石場跡。
ミッション達成後の夕焼け。
最後は、ゴールの真鶴町立遠藤貝類博物館でまとめをしました。だいぶ長い距離を探検したので疲れてしまうかと思っていたのですが、みんなとても元気で、集中して真剣に取り組んでくれました。葉っぱのスケッチもしっかり描いてくれて、おみやげができたかなと思います。
博物館でまとめの作業もがんばりました。
「真鶴自然子どもクラブ」では、真鶴町の海や自然の中で子どもたちが楽しみながら学ぶイベントを開催しています。次回は来年2月24日の予定です。
※今回のイベントは、「船の科学館『海の学びミュージアムサポート』」の協力により、真鶴町立遠藤貝類博物館の主催で実施しました。
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