海のミュージアム「磯の生物観察会・海の自然実感教室」 2018年6月30日(土)

2018年6月30日(土)は「海のミュージアム」を開催しました。
午前中の磯の生物観察会は、例年より早い梅雨明けで夏本番を迎えた三ツ石海岸で開催しました。
真鶴町立遠藤貝類博物館に集合後、磯の環境や事前の注意事項などをご説明してから、三ツ石海岸に移動して、生物を探します。
当日も、大変暑い中での開催でしたが、海水はまだ20度ほどと低めです。観察会中はマリンシューズなどの濡れても良い靴で潮だまりに入れば、ちょっとひんやり気持ち良く観察できます。
青い海と青い空の夏の三ツ石海岸。

 毎回ご家族でのご参加が多いのですが、お子さんはもちろん、お父さんやお母さんにもお楽しみいただいています。

スタッフが回って一緒に探したりつかまえたりしているのですが、声をかけたときにはすでに、お子さんが手にしているバケツは大きなヒトデやカニなどでにぎやかになっていることも!
「すごいねー!見つけられたの~?」と尋ねると、「パパがとってくれた!」「ママがつかまえたよ!」とうれしそうに教えてくれます。

 生物探しの時間は、1時間ちょっとですが、その間にたくさんの生物が見つかりました。

今回はなんと68種類です。いつもの観察会より10種類くらい多く出ていました。
見つかった生物については、生態などについて簡単にお話しています。今回は、詳しいお子さんも多くて、スタッフもびっくりでした。これからもどんどん興味を深めていってほしいなと思います。
少し珍しかったのは、ベニツケガニが脱皮中だったことです。良く見ると、甲羅の下部が開いて、体が中から覗いています。これから殻を脱いで成長することです。
脱皮中のベニツケガニ。
スカシユリが見頃。海岸植物が楽しめるのも三ツ石海岸の魅力です。
午後は、室内でのプログラム「海の自然実感教室」です。
ここでは、海の生物の実物標本を見たり触れたりしながら、生物のお話をさせていただいたり、顕微鏡でプランクトンやその他の生物の体などを観察してもらっています。
プランクトン観察では、真鶴港で採集したプランクトンを一人一台顕微鏡を使って自由に観察していただいています。
青くて透明に見えた当日の海でしたが、顕微鏡で見てみるとプランクトンがたくさんいました。観察できるプランクトンの種類にも季節変化があります。今回は動物プランクトンのカイアシ類やその幼生(こども)、植物プランクトンは渦鞭毛藻類など夏の種類が増えてきて、プランクトンの種類からも「夏らしさ」を感じられるようになってきました。
海のミュージアムは次回、7/14(土)、7/16(月・海の日)と続きます。ぜひ、遊びにいらしてください。
※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの主催で実施しました。
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