2018年8月13日(月)は「海のミュージアム」を開催しました。
午前中は、三ツ石海岸で「磯の生物観察会」を行いました。
お盆休みで、今回もたくさんのみなさまにご参加いただきました。
当日は真夏の青空が広がりましたが、今年は連日の猛暑により熱中症などの心配もありますので、スタッフ側も対策を備えています。一番効果的なのは、足元を濡れても良い履物を用意して、潮だまりなど海に入るとよいようです。
三ツ石海岸で生物を探しました。どこにいるかな! |
つかまえた生物は海岸に上がって観察。 |
生物をさわってみよう。ドキドキしますね。 |
貝、カニ、ナマコにヒトデ。赤いイソバナはサンゴのなかま。 たくさんの種類が見つかりました。 |
そして今年の夏は、台風も勢力の強いものが従来とは異なったコースでやってくるので、影響が予測できず、被害が大きくなってしまっています。
三ツ石海岸では、海岸一面に生い茂っていた海岸植物のハマゴウやハマカンゾウなどが大波を被って枯れてしまいました。
海の生物にも影響があるようで、例年この時期に見られる種類はやや少なくなっています。これは猛暑のため、磯や潮だまりも大幅に温度が上がっていることも影響しているかもしれません。代わって、普段は磯では見られない生物が観察できました。もっと深い水深に暮らすものや沖合にいる種類が、台風の大波で磯にやってきています。
今回もアナゴのレプトケファルス幼生が潮だまりで発見されていました。スタッフもはじめて見たのでびっくりしました。台風の威力を改めて実感しました。
アナゴのレプトケファルス幼生。珍しい! |
学芸員やスタッフから生物解説も行いました。 |
午後は、室内で「海の自然実感教室」を行いました。
生物の乾燥標本を観察しながら生態について解説し、海の生物をご紹介しました。標本は、主に真鶴の海に生息する生物のもので、大型の魚やカニなどは地元の漁師さんから提供いただいたものです。
そのあとは、プランクトンを観察しました。プランクトンも、当日の朝、真鶴港で採集したものです。みなさんお一人ずつ顕微鏡を使っていただいています。午前中の磯も台風の影響で、観察できる生物の種類が普段とちがうものもみられていましたが、プランクトンの種類も大型のカイアシ類など沖合に多いものが多く観察できました。
顕微鏡観察のようす。 |
上手に顕微鏡を使って観察できました。 |
海のミュージアムは次回、8/15(水)、 8/25(土)と続きます。ぜひ、遊びにいらしてください。
※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの主催で実施しました。