2019年4月21日(日)は海のミュージアム「磯の生物観察会」と「海の自然実感教室」を開催しました。
午前中の「磯の生物観察会」では、参加者のみなさん一緒に、三ツ石海岸の磯で生物をさがして楽しみました。
はじめに、真鶴町立遠藤貝類博物館に集合して、真鶴の海や三ツ石海岸の磯についてレクチャーを行い、身支度をして準備万端にしてから、いざ、三ツ石海岸へ移動しました。
生物をさがす前には、生物がどんなところにいるか、どうやってつかまえるかなどを説明し、時々見つかる危険な生物などについての注意事項もお話ししました。
潮がひいた三ツ石海岸は、転石や潮だまりなどが広がり、そこに暮らす生物を小さなお子さまでも歩いて見つけることができます。スタッフも一緒に歩いて、ご案内しました。
1時間ちょっとの間に、たくさんの生物がみつかりました。みなさんのバケツも生物いっぱいでにぎやかになりました。
見つけた生物は、バケツに入れて海岸まで持って集まってもらいました。
ご家族やご参加のグループごとにじっくり観察を楽しんでもらいます。
そのあとは、みなさんの生物を集めて、全体で観察しました。スタッフや学芸員から、生物の解説もさせていただきました。
解説後は、再び自由に観察していただきました。スタッフからご紹介した生物の中で、気になるものをじっくり観察したり、質問をいただいたりしました。
数種類のナマコを並べてさわりごごちを比べては、種類によってやわらかさがちがう!と発見されている方もいました。
今回は猛毒を持つスベスベマンジュウガニの大きな個体が見つかって、みなさんもスタッフもびっくりしてしまいました。(スベスベマンジュウガニは、体内に毒を持っているので、観察するだけなら問題ありませんが、食用にはなりませんので注意が必要です!)
スベスベマンジュウガニ。 |
午後は、「海の自然実感教室」で、室内で行うプログラムです。
はじめは、海の生物の乾燥標本を使ったプログラムです。ウニの殻やイソバナ、サメの歯やカイメンなどの乾燥標本を手にして観察いただきながら、海の生物のグループ分けクイズにみなさんで挑戦していただきました。
午前中の磯の生物観察会での観察結果や解説もヒントにして、みなさん難問をクリアされていました!!答え合わせをしながら、生物の体のつくりや生態も紹介しました。
そのあとは、プランクトンの顕微鏡観察を体験していただきました。顕微鏡をおひとりずつ用意して、真鶴港で採集したプランクトンの観察をお楽しみいただきます。春になり、植物プランクトンも動物プランクトンも種類も数も増えてきました。
前回も見られた種類に加え、今回は珍しくクラゲのエフィラ幼生(こどもの時期)も見つかりました。
磯の生物もそうですが、毎回見つかるものが違ったり、その時しか見られないを楽しめるのは、自然観察の魅力だと改めて感じることができました。
次回の海のミュージアムは、5/4(土)、5/5(日)に開催します。ゴールデンウィークも海の自然を楽しみましょう。
※今回のイベントは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの主催で実施しました。