2019年7月20日(土)は、横浜港大さん橋で開催された「海洋都市横浜うみ博2019」にて「顕微鏡でみてみよう!横浜港の小さな生き物 プランクトン」のワークショップを開催しました。
うみ博は、海に関する大学や企業、団体が集まって、展示やワークショップなどの体験コーナーを設け、海の仕事や研究、船舶や自然、生物などあらゆるジャンルについて、来場者が見たり、体験したりして楽しむことができるイベントです。
小さなお子様づれのご家族や、中学生や大学生など、将来の夢として海でお仕事や研究することを目指している学生さんなどたくさんの方々が来場されていました。
ディスカバーブルーのワークショップでは、顕微鏡を準備し、ご来場いただいたみなさんにプランクトンをご自由に観察していただきました。見ていただいたのははもちろん、横浜港に生息するプランクトンで、大さん橋のすぐそばの岸壁から採集しました。
動物プランクトンのカイアシ類が大変多く、顕微鏡を覗くとぴょんぴょん元気に飛び回るように泳ぐ姿が観察できました。
また、植物プランクトンの珪藻類もたくさん採集できて、幾何学的で繊細な形を見ていただくことができました。
「動いているー!!」「見えた!」と顕微鏡をはじめて使う小さなお子様も楽しそうにのぞいていたり、海の生物に興味を持っている中学生はもくもくと集中して観察していました。大人にとっても「顕微鏡は学生の時いらいだなあ!」と懐かしく感じてお立ち寄りいただいた方、横浜港にたくさんのプランクトンがいると知って驚かれる方やプランクトンの形の美しさやかわいらしさに夢中になる方など、みなさんに楽しんでいただけたようで、大変多くの皆様に海のプランクトンの魅力と生態系における重要な役割についてご紹介させていただくことができました。
ワークショップ会場にはパネル展示も行い、プランクトンの基礎知識のほかに、植物プランクトンの生産に必要な栄養の供給源として陸からの栄養塩のお話を掲示しました。また、横浜国立大学の下出准教授のご協力により、プランクトンの美しい写真をお借りして展示させていただきました。知られざる美しいプランクトンの姿に思わず、足を止めてしまう方もいらっしゃったようです。
横浜港という都市部の身近な海にもたくさんの生物が暮らしていたり、目には見えないけれど大切なプランクトンをご紹介させていただくことができました。ご来場の皆様、ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。