海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」(2021年5月15日)

2021年5月15日(土)海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」を行いました。

今シーズンは、お天気に恵まれず・・・、これまで実施できたのはたったの1回のみということで、お申し込みのみなさまには、ご迷惑をおかけしました。
毎回残念なお知らせをお伝えしなければならず、スタッフも悔しい思いをしてきましたが、今回やっと、やっと・・・!開催することができました。
青空、風もなく、波も穏やかというベストコンディションで、楽しい観察会を行うことができました。

磯に出る前にはスタッフの渡部さんから、生物の見つけ方や危険な生物などの注意事項をお話ししました。背景の三ツ石も本当にきれいです。

磯に出て、生物をさがしはじめると、潮だまりの中に何か見つけたようです。

「何かいます!みてください!」
呼ばれて確認しに行ってみると、、、


巨大アメフラシでした!

体長25cmはあります。
見つけたお子さんも、見慣れない不気味な見た目にびっくりしていましたが、
つかまえて手にしてみると、とてもうれしそうでした。


見つけた生物は、海岸にもってきて観察します。

スタッフがまわって解説しました。


こちらのご家族も、大きなアメフラシをゲットしたようです。

つかまえるときに、紫色の汁が出てきて軍手が染まったそうです。
アメフラシの紫汁は、外敵から身を守るための策。のんびりしているように見えるアメフラシですが、生き延びるための工夫をしています。
アメフラシは、春先に比べるとだいぶ数が減ってきました。そろそろ、アメフラシが見られるシーズンが終わりに近づいているようです。


みなさんが見つけた生物を全体で観察しました。

今回見つかった生物はなんと55種類!
生物の名前や特徴をスタッフから解説し、何を食べているのか、どんな生活をしているのかなどを紹介しました。海の生き物は、見た目も暮らしぶりも私たちが思っている以上に不思議でおもしろいところがたくさんあります。それを知っていただいて、より興味をもったり好きなってもらえたらうれしいなと思います。


今日は特に、タカラガイやウミウシなどのきれいな貝のなかまたちが見られていました。
センリョウウミウシ
マダラウミウシ




午後は、真鶴町立遠藤貝類博物館のテラスで、「海の自然実感教室」を行いました。
サメの歯や骨など、本物の海の生物を乾燥させて作った標本を手にして観察しながら、スタッフが解説しました。


また、写真や動画でプランクトンについての説明や、海の環境についてもお話ししました。


その後、顕微鏡でプランクトンを観察しました。

今日の朝、事前にスタッフが真鶴港で採集したプランクトンを顕微鏡で見てみると、多いのは植物プランクトンの珪藻類でした。
冬の青くて透明な海に比べると、今の時期は緑色に濁っていますが、その正体がこの植物プランクトンたちです。春濁りとも呼ばれ、春の海の特徴的な様子で、この後、植物プランクトンを食べて動物プランクトンが増え、夏の海へと移り変わっていきます。


次回の海のミュージアムは5月29日(土)「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」です。

東海では早くも梅雨入りとのことですが、どうか晴れますように。



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