2022年1月29日(土)は、真鶴自然子どもクラブ「お林をたんけんしよう!」を実施しました。
真鶴自然子どもクラブは、真鶴・湯河原町の子どもたちが、地域の自然を楽しみながら学ぶプログラムです。今回の子どもクラブでは、真鶴半島の照葉樹林「お林」を海岸まで歩きました。
お林は、神奈川県の天然記念物にも指定され、神奈川県立自然公園であり、箱根ジオパークのジオサイトもあって、見どころいっぱいです。
また、森と海を隔てる大きな道路が通っていないので、森から海への自然のつながりも楽しむことができるすばらしい環境も体験することができます。
古くから真鶴町の人々に大切にされてきたお林を歩いて、子どもたちはたくさんの不思議を発見し、地域の自然を体中で体験していました。
まず向かったのは、お林の小さな神社「山の神」。
昔から、石屋さんや漁師さんといった真鶴の産業の中心をになう人々に大切にされてきた神様です。
神聖な雰囲気ただよう山の神にごあいさつして、いざ森の中へ。
お林の魅力は、なんといってもたくさんの大きな木々!
江戸時代に植林が始まったクロマツをはじめ、クスノキ、スダジイの太くて高い木がどーんと立っています。
見上げてみたり、
根っこの穴にはまってみたり。
大きなメジャーを使って、太さの調査にも挑戦してみました。
お林一番の太いクスノキは、なんと7m50cm!
常緑樹林のお林では、冬でも緑色の葉っぱが多く、森林浴が楽しめます。
葉っぱの隙間から、やわらかい冬のおひさまが差していました。
「わー!きれい!」と子どもたちも大喜びでした。
常緑樹のお林ですが、秋になると葉っぱを落とす木も生えいているので
おもしろい葉っぱや赤や黄色など綺麗な色の葉っぱも落ちています。
クスノキやカラスザンショウなど香りのする木の実なども拾って楽しみました。
こんなすてきなブーケを作って、スタッフにプレゼントしてくれました。
とてもうれしかったので、事務所に飾っています。(泣)
お林を抜けて、番場浦海岸に到着しました。
みんなで目をつぶって耳をすませたり、深呼吸をしてみると、お林の中とは明るさも、聞こえる音も、風の匂いもちがうことがわかりました。
海岸では、ごつごつした岩がよく見えました。
真鶴半島をつくる真鶴溶岩です。
丈夫な岩礁に、たくさんの海の生き物たちもくらしています。
最後は三ツ石海岸で、振り返りをしました。
お林から海岸まで、地域にすばらしい自然があることを知り、楽しんでもらえたかなと思います。
磯では海藻が増え、アメフラシなど生き物たちが見られるようになってきて、少しずつ、海の中にも春が近づいているようです。
暖かくなったら、みんなで磯の生き物観察を楽しみましょう。
春が待ち遠しいですね。
※「真鶴自然こどもクラブ」は、真鶴・湯河原町のこどもを対象に、真鶴町立遠藤貝類博物館より特定非営利活動法人ディスカバーブルーが委託を受け、企画・実施しました。