Discover Blueでは、より多くの皆様に海の生物や生態系について知って頂くためのイベントを開催しています。
6月1日(日)は、「城ヶ島しまあそび。うみあそび。」を開催しました。
三浦半島の先端の城ヶ島にある「つるや食堂」拠点に開催しているこのイベントも今回で三回目となりますが、お天気にも恵まれ、たくさんの方にご参加頂くことができました。
午前中は、「磯の生物観察会」で、つるや食堂から少し歩いたところにある磯で、生物を探して観察しました。ある程度の場所はスタッフから決めさせて頂きますが、あとはみなさんで「ここにいそうだな」というところそれぞれを探して頂きます。
潮だまりの中、岩の隙間、石の下など、みなさんの思い思いの場所をじーっと覗きこんだり、海藻をかき分けたりして観察していました。リピータの方もいらしゃって、前回生物を見つけた場所をもう一度見てみたり、石を裏返して下に隠れたり、裏側にくっついたりしている生物を上手に見つけている方もいました。
見つけた生物は、スタッフの解説をお聞き頂きながらみなさん一緒に観察してもらいました。カニやヤドカリのなかまはもちろん、ナマコやヒトデ、さまざまな貝やアメフラシなど、たくさんの種類の生物が見つかり、城ヶ島の海の自然の豊かさを実感することができました。
さまざまな生物が見つかりましたが、その中でも今回の人気者は「アオウミウシ」で、鮮やかな青色の体に黄色と白の模様が入った姿には、みなさんからも歓声が上がっていました。また、磯ではあまり見かけることはないのですが、海藻に産みつけられたイカのなかまの卵が波打ち際に打ち上がっているのを観察することができました。
お昼をはさんで午後からは、「プランクトン観察会」を行いました。そのほとんどが目では見えないほど小さく、「海」という言葉からはあまり連想されることは少ないプランクトンですが、実はとてもたくさんの海に生活していて、生態系を支える重要な役割をになっている大切な生物です。そのプランクトンをみなさんご自身でつかまえて頂き、自分でつかまえた生物を顕微鏡で観察して頂きました。
港の岸壁から海を覗くと何もいないように見えるのですが、プランクトンネットを使って集めた海水をペットボトルに入れてよく見ると、たくさんの小さな生物が入っているのが確認できました。それを見た子どもたちも「何かいるー!」と大喜びで、顕微鏡での観察が待ち遠しい様子でした。
ペットボトルの「Myプランクトン」をつるや食堂に持ち帰り、まずは、投影機でスクリーンに映してプランクトンの動く様子を観察してみました。映し出された小さなプランクトンの影がぴょこぴょこ動いたり、くるくる回ったりしているの見ることができました。
それから、顕微鏡を使って観察しました。先ほどの動き回る影の正体に、子どもはもちろん、もお父さんお母さんも夢中です。子どもたちは初めて体験する「顕微鏡を使って観察する」ということ自体がうれしいようで、紙に何かを書きながら(大人には何を書いているのかはわかりませんでしたが)、まるで小さな研究者になったようなそんな気分も楽しんでもらえたかなと思います。
このイベントは、城ヶ島の先端にある「つるや食堂」を拠点に活動されている株式会社ミライカナイ様との共催で行いました。次回も開催予定です。詳細決まり次第、ホームページ等にてお知らせしますので、ぜひご参加下さい。