11/22(金)は、真鶴町役場内で「海を活かしたまちづくり研修会」を開催し、町役場のさまざまな部局から多くの職員のみなさまにご参加頂きました。
研修では、ディスカバーブルーの代表理事水井より、真鶴の海の魅力や、2011年より町立遠藤貝類博物館と取組んできた海の自然を活かした活動についてお話しさせて頂きました。
真鶴の海の自然の素晴らしさや、そこに暮らす生物が多様であることなどを写真などを使って紹介するとともに、現在実施している一般公開イベント「海のミュージアム」には、真鶴町内だけでなく、神奈川県各地域や県外からも多数の方にご参加頂き、大変好評を得ていることをご報告し、町の海の自然の魅力とその効果を改めて認識して頂くことができました。
後半では、横浜国立大学大学院環境情報研究院 下出信次 准教授を講師にお招きし、真鶴の海の環境とその生態系を支えるプランクトンについてお話頂きました。
真鶴町には、横浜国立大学の臨海環境センターがあり、学生や研究者がさまざまな調査を行っています。下出先生には調査で明らかになった真鶴の海洋環境(水温、塩分など)、プランクトンの種類、季節や深度によるちがいについてもご講義頂きました。
その後、真鶴漁港でつかまえたプランクトンを顕微鏡を使って、漁業の町を支えている小さな生物を役場の皆さんに観察してもらいました。
海辺の町にくらす人々にとって、海は当たり前の存在かもしれません。でも、今回のようにいつもと違った視点から見ることで、地元の海の自然や生物に興味をもったり、これまで知らなかった価値を再発見することができます。ここから、海を大切にしつつ、それを活かしたまちづくりなどの行政につなげていただければと思います。
※この事業は、文部科学省「公民館を中心とした社会教育活性化支援プログラム」に採択され、「海の自然を活かした地域活性化と観光振興~海を学び、海に親しむ場づくり~」事業の一環として実施しました。