2018年11月10日(土)、11日(日)は、真鶴の海の生物観察コーナーを開催しました。当日、真鶴港で行われた「真鶴龍宮祭」の会場にて出展し、イベントに来場されたみなさんに、真鶴の海の生物や自然の魅力をご紹介しました。
観察コーナーでは、真鶴の海の生物を水槽などで展示しました。
生物が動く様子をが見れるので、カニが歩く様子や裏返したヒトデが元にもどる様子など、じっくり観察できるので人気でした。
またカニや貝、ナマコなどはさわってもらえるようにしたので、カニの甲羅の硬さや、ナマコのやわらかさなどを、実際に体験してもらいました。
海のプランクトンは、会場の真鶴港でつかまえたものを顕微鏡で観察してもらいました。プランクトンは小魚をはじめ多くの生物が餌としている生物で、海の生態系の中でも重要な役割を担っています。真鶴で水揚げされる美味しいお魚もプランクトンを食べて成長したことなども紹介しました。普段は顕微鏡を使う機会が少ないこともあり、来場者のみなさんには、レンズを通してみるミクロの世界という点でも楽しんでいただけたようでした。
植物プランクトン渦鞭毛藻類ケラチウムのなかま。 |
また、貝やウニの殻、カニの殻などの乾燥標本も展示しました。
こちらは真鶴の生物をメインに、北海道や沖縄などの他の地域の海に暮らす生物の標本も見ていただきました。
11日(日)は、この時期ならではの「季節来遊魚」も展示しました。
夏の間に黒潮に乗って、南の海から流れてくる魚の卵や稚魚が、夏の終わりから秋にかけての水温の高い時期だけ、真鶴の海でも見られるもので、チョウチョウウオやスズメダイのなかまの幼魚などが、かわいらしく泳ぐ姿を見せてくれます。
真鶴の海でも、熱帯魚が見られることに驚く方も多く、人気を集めていました。
真鶴にお住まいのみなさんには、おなじみの生物も多く、小学生たちははりきってスタッフのように解説してくれる子もいました。中には初めて見る生物もいるようで、地元の海の魅力を再発見されている方もいらっしゃいました。
また、町外から来場された方には、さまざまな生物が暮らす自然豊かな真鶴の海を少しでもご紹介できていればうれしいです。
※今回のイベントは、船の科学館「海の学びミュージアムサポート」の協力により、真鶴町立遠藤貝類博物館主催、特定非営利活動法人ディスカバーブルーが企画・実施しました。