ディスカバーブルーと真鶴町立遠藤貝類博物館では、新企画「海まちラボ」をスタートしました。「海まちラボ」は、真鶴の海の豊かさや魅力をさまざまな形で実感し、環境や持続可能利用について考えていただくプログラムです。
「海トーク」はその一環のトークイベントです。大人が楽しみながら学ぶことをコンセプトに平日の夜に開催しています。真鶴周辺の海で活躍されている講師をお迎えして、地域の海の魅力にさまざまな角度から迫ります。
2021年10月28日(木)は、「美しきプランクトンの世界&夜のプランクトン観察」でした。講師は、横浜国立大学 下出信次教授です。
下出先生は、長年、真鶴の海をフィールドに動物プランクトンをご専門に研究されています。最近では、真鶴で採集されたプランクトンの美しい顕微鏡写真を撮影し、世界的にも評価されています。
今回は、下出先生のご指導のもと、プランクトンについて学び、真鶴で採集したプランクトンを顕微鏡で観察しました。
顕微鏡での観察後は、下出先生の美しいプランクトンの写真を拝見しながら、その魅力についてお話いただきました。
顕微鏡でなければ見えない小さな世界の精巧で美しいプランクトンの写真がスクリーンに映し出されると、ご参加のみなさんからも「きれい!」と歓声が聞こえました。
さらにそのデザインには、水の動きを感じ取ったり、海中で沈まずに浮き続けたりするための役割があります。美しさと機能を備えたプランクトンは魅力的で、下出先生もいくら見ていても見飽きないとのことでした。
また、長年の調査研究の結果から、真鶴の海の変化についてもお話を伺いました。
真鶴町には横浜国立大学の臨海環境センターがあり、大学や研究機関の研究者や学生が調査や研究に利用しています。
横浜国立大学では約20年にわたり、水温や塩分、植物・動物プランクトンの種類や量を調査しています。長期間の継続した調査データは大変貴重で、これにより真鶴の海についてのさまざまなことがわかるようになります。