6月9日(火)は真鶴半島三ツ石海岸にて、神奈川シニア自然大学校の入門コースの講座として「海の生き物観察 ~真鶴海岸で相模湾の豊かさに触れる~」の指導をさせていただきました。
午前中は室内での講義とプランクトン観察を行いました。受講生のみなさんは、神奈川の身近な自然に興味をお持ちで、海だけでなく山や川などの自然についても普段から学ばれている方々で、講義にも熱心に参加してくださり、詳しくメモを取っている方も多くいらっしゃいました。
プランクトン観察の時間では、「プランクトンとは何か」という生物の定義からお話しさせて頂きました。もちろんご存知の方もいらっしゃいましたし、初めて耳にした方からは、「へえー!」という驚きの声も上がっていました。
その後、朝、スタッフが真鶴港で採取してきたプランクトンを顕微鏡を使って観察して頂きました。まず、プランクトンの前にみなさんに喜んでいただけたのは、学生時代以来だという顕微鏡の登場でした。最近の顕微鏡は性能も格段に上がっていますので、以前と比べると操作も簡単で見えやすいとのことで、ますます夢中になってレンズをのぞいていらっしゃいました。
この時期、日中は植物プランクトンが多い時期ですが、当日も他の動物プランクトンが観察しにくいほどの、大量の珪藻類や渦鞭毛藻類を観察していただくことができました。
午後からは、磯の生物観察について講義とフィールドワークを行いました。磯の環境や観察方法などについてお話ししてから、みなさんで三ツ石海岸に移動しました。どんな場所に、主にどんな生物が生息しているか、それをどのように観察するかをご説明しながら実際に体験して頂きました。
磯の生物は普段見慣れないものが多いので、触るのは少しためらってしまうような生物もいます。大きなナマコを発見して「きゃー!」という声があがったり、すばやいカニを手でつかまえたりと、みなさん童心にかえって楽しんでいただけたようでした。
見つけた生物を持ち寄って、生態などについて解説しました。ここでも、生物の名前だけでなく生活の様子や変わった体のしくみについて、大変熱心に聞いてくださり、より海の自然にも興味が湧き、身近に感じていただけたようでした。
ディスカバーブルーでは、より多くの皆様に海の自然や生態系の魅力を知っていただく機会として、各種研修や講習会の企画・実施を承っております。詳しくは、事務局までお問い合わせください。