海のミュージアム「豊かな海の自然とその恵み〜ひものづくり体験とプランクトン観察〜(真鶴町)」(2015年10月10日)

10月10日は、「真鶴町三ツ石海岸海に親しむイベント 海のミュージアム『豊かな海の自然とその恵み~ひものづくり体験とプランクトン観察~』」を開催しました。
海の自然豊かな真鶴の海は、漁場としてもすばらしく、真鶴半島周辺の海には定置網も多く設置されています。
今回は真鶴港でその日に水揚げされた魚でひものづくりをしていただき、魚のえさとなるプランクトンを観察していただくことで、美味しくいただく海の自然の恵みと、それを支える海の自然や生態系について体験していただきました。
ひものづくりは、真鶴漁協の朝倉さんにご指導いただきました。
朝倉さん、わかりやすく楽しいご指導ありがとうございました。
魚はカマス、当日の朝に水揚げされた新鮮なものでした!
真鶴港 朝どれ新鮮カマス!

魚を捌くのはなかなか難しいのですが、今回初参加の方から、昨年もご参加いただいたご家族まで、みなさん上手に開いていました。干し網に並んだみなさんのひものを前に、「こうやっていると、通りかかったお客さんから売り物だと間違えられるほどの出来ですよ。」と朝倉さんもおっしゃるほどでした。

あとは干すだけ。すばらしい出来に、お話も盛り上がります。
それから、真鶴港のプランクトンを採集しました。プランクトンネットでみなさん一人一人に採集していただき、それぞれペットボトルに入れたものを会場に持っていって顕微鏡で観察するのですが、よく見ると、ペットボトルの中で小さなプランクトンが動く様子がわかります。結構たくさんの量が取れているのが確認でき、みなさんうれしそうでした。
いっぱいいるー!
お昼を町内の飲食店でお楽しみいただき、午後からはプランクトン観察を行いました。
観察の会場の「コミュニティ真鶴」は、真鶴町独自のまちづくり条例「美の基準」に基づいて建てられ、町の特産「小松石」などを取り入れた素敵な建物で、真鶴の魅力を体験できる場所のひとつです。

 今回は、植物プランクトンが多く観察できました。真鶴周辺でよく見られるキートケロスなどと共に、先週くらいから引き続き観察できているレースのような北方系のユーカンピアの仲間などが見られました。

動物プランクトンも植物プランクトンもいろいろ観察できました。
動物プランクトンでは、カイアシとその幼生やゴカイやフジツボの幼生などの他に渦鞭毛藻でwarnowiaのなかま(和名:メダマムシ)を見つけた方もいらっしゃいました。この種はあまり見かけないので、スタッフも興味深く観察させていただきました。
渦鞭毛藻でwarnowiaのなかま(和名:メダマムシ)。
観察中も和気藹々、賑やかな時間でした。

 目に見えないほど小さく、非常に多くの種類がいて観察するといつも楽しい驚きがあるプランクトンたちですが、小魚のえさとなり海の生態系を支えています。自分で作ったひものは、特別に美味しいとおもいますが、召し上がるとき、ぜひプランクトンのことも思い出してみてください。海の自然の恵みを実感していただけると思います。

本格的にパッケージされ、見た目もすてきでした。
次回の海のミュージアムは、三ツ石海岸でビーチコーミングをして海岸に流れ着いたものを探します。(10/25、11/15「海のミュージアム なぎさは自然の博物館~ビーチコーミングで漂着物をあつめて見てみよう~」)秋の三ツ石海岸で楽しみましょう。
※本イベントは、船の科学館「海の学びミュージアムサポート」の助成により、真鶴町からディスカバーブルーが受託を受けて実施しました。
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