海のミュージアム「磯の生物観察会」「海の自然実感教室」2024年6月9日(日)

2024年6月9日(日)は、海のミュージアム「磯の生物観察会」と「海の自然実感教室」を開催しました。

磯の生物観察会では、生物のお話とともに、観察前のレクチャーを通して、磯や海について知ってもらうことで海を身近に感じてもらったり、生物や環境にやさしい観察の仕方をお願いしています。

真鶴の海のこと、真鶴で見られた珍しい生物についても紹介しました。

レクチャー後、参加者のみなさん一緒に三ツ石海岸へ降りて、生物採集を行いました。

海岸では、岩を覆う海藻の種類も変化し、潮だまりの中はメジナやカゴカキダイの幼魚が増え、春から夏へと見られる生物も変わってきています。

いつもは潮だまりで体長1cmほどの幼魚が見られるメジナですが、今回は10cmを超えたものが見つかりました。メジナは成長すると30~40cmにもなるのでこれでもまだまだ小さいサイズですが、磯観察では立派な大物です。スタッフもびっくりしていました。

海の自然実感教室では、午前中に磯で見た生物以外の真鶴の生物について標本を使ってお話しました。

磯観察では、ほとんど注目されないカイメンも標本にして実際にさわってみると、みなさん興味津々のようでした。海には、カイメンの他にも、目立つことは少ないけれど、不思議でおもしろい生物がたくさんたくさんくらしていますので、今後も紹介していけたらと思います。

プランクトン観察では、カイアシ類とその幼生、フジツボのノープリウス幼生も多く見られました。この時期から夏にかけて、カニなどの甲殻類の多くが産卵期を迎えます。磯観察でもお腹に卵をかかえたカニやエビを観察することができました。卵から孵った幼生はしばらくの間海中をプランクトンとして漂って生活するので、プランクトン観察でも甲殻類の子どもたちをよく見かけるようになります。

今回も、たくさんのみなさまにご参加いただきありがとうございました。

次回の海のミュージアムは、6/23(日)開催予定です。

※海のミュージアムは、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーの共催事業です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次