湯河原町立湯河原小学校4年生に出前授業を行いました。
湯河原小学校の4年生では、総合の学習の時間に地域の自然を学んでいて、ディスカバーブルーは、地域の自然についての授業を数回にわたって継続的に実施しています。
湯河原町にも海はありますが、湯河原小学校のすぐそばには千歳川という川が流れていて、子どもたちにとっては川の自然が身近です。身近なところから学習しようということで、今回は川の生物観察を行いました。
活動に入る前に、川での生物の探し方や、野外活動にともなう危険についても説明しました。体験学習では、安全に楽しめることが最も重要です。
その後、川に入って、生物を探しました。
10月の川は、水温も低くなってきていますが、子どもたちは元気いっぱい楽しんでいました。
学校近くの川でも、実際に入ったり生物を探したりするのは、ほとんどの子どもが初体験でした。さまざまな生物が生息しているということはもちろん、川についても、流れる水が冷たくて早い、意外と深い、など発見も多いようでした。
ヨリノボリなどの魚類、ヒラテテナガエビ、カワニナ、トビケラなど川虫の幼虫がたくさん見つかりました。
サワガニ |
コオイムシ(神奈川県 絶滅危惧種ⅠB類) |
解説をしながら、みんなで観察し、地域の自然の大切さをお話ししました。
ヒラテテナガエビなどの回遊する生物にとっては、川と海がせき止められることなく繋がっていないと生息することができません。
また、今回はタガメのなかまのコオイムシ(神奈川県 絶滅危惧ⅠB類)も見つかり、身近な自然が大変豊かで大切な環境であることが実感できました。
参加者:計59名(うち児童53名)
※出前授業「海の授業」は日本財団の協力を得て実施しています。