9月21日は、真鶴町内の児童対象イベント「真鶴自然こどもクラブ」で「まなづるミニ水族館をつくろう!」を行いました。
このイベントでは、町内の子どもたちが海の生物を自分たちでつかまえて、水槽に入れて展示し、水族館を作ります。
集まったみんなで自己紹介をしてからグループ分けをして、どんな水族館にしたいのかグループごとに考えてもらいました。
水槽どうする〜?うーん・・・考え中。 |
水槽の計画を立てた後、三ツ石海岸へ移動して生物探しをしました。真鶴町の子どもたちは海の学校といって、毎年、学校の授業で磯の生物観察を行っているのもあり、生物を探すのが上手です。潮だまりや石の下などで、どんどん生物を見つけて行きました。また、今回は保護者のみなさんにも大人グループとして、水槽づくりに参加していただきました。保護者のみなさんも、夢中で生物探しを楽しんでいらっしゃいました。
わなを仕掛け中。どんな生物が入るかな。 |
生物探しの後は、三ツ石海岸でお昼ご飯を食べひと休み。外でみんなで食べるお弁当は最高でした。
午後は、水槽づくりです。水槽に入れる前に、どんな生物をつかまえたのか、みんなに同定してもらいました。この作業がなかなか難しいようでしたが、図鑑で調べて種名をメモしてもらい、最後にスタッフが確認しました。「あ、これ知ってる!海の学校でいたよ!」などの声も聞こえて、海の学校での経験もばっちり役に立てている子もいました。
大人チームもみなさん大活躍されていました。楽しんでいただけたようです。 |
生物の名前が全部わかったら、水槽に入れていきます。水槽は生物が生活しやすい環境になるよう考えて作ってもらいました。石を入れたり、海藻を入れたり、なかなか雰囲気が出ています。
完成した水槽について、グループごとに水槽のタイトルやテーマ、展示している生物や見どころなどを発表してもらいました。どのグループも工夫があり、各水槽に魅力たくさんの楽しい水族館になりました。
水槽のテーマなどについて発表してもらいました。 |
展示用の説明看板もばっちり。 |
こうして、待ちに待った「まなづるミニ水族館」がオープンし、みんな自由に水族館を楽しみました。友達の作った水槽の中の小魚が気になって覗き込んだり、自分のつくった水槽のカニをじーっと観察し続けたりしていました。水槽にすると、つかまえるときとは違って、じっくり生物を見ることができ、たくさんのことに気がつきます。
また、どんな環境だと生物が過ごしやすいかを考えて水槽を作ることは、その生物がどんな環境にいたかを観察することになるので、とても大切なことです。じっと観察しているうちに、「もっと石を入れて隠れる場所を作ろう」と改良し始める子もいました。
また、最後は三ツ石海岸に観光で訪れた方々にもお立ち寄り頂きました。質問を受けたりすると、子どもたちは少し照れながらも一生懸命、生物の説明や水槽の見どころを紹介し、お客さんから「すごいね。」などと感想をもらってとても嬉しそうにしていました。地域の子どもたちが地域の自然を観光客のみなさんに伝えている姿に、保護者のみなさんもスタッフもうれしくなりました。きっと、自分たちの町の海の自然が素晴らしいんだということをより強く感じられたのではないかと思います。
三ツ石海岸に観光などでいらした方も「まなづるミニ水族館」へ来てくださいました。 |
暑い日の1日のプログラムだったので、片付けをする頃には子どもたちも少し疲れた様子でしたが、最後までよく頑張ってくれました。素敵な「まなづるミニ水族館」大成功でした!
※今回のイベントは、文部科学省 公民館を中心とした社会教育支援事業の一環ととして、真鶴町立遠藤貝類博物館と特定非営利活動法人ディスカバーブルーが実施しました。