8月19日(水)は真鶴町内の児童を対象に「夜のプランクトン観察会」を開催しました。
夜にプランクトンを採集して観察すると、日中とは違った種類を見ることができます。日中、表層近くには、光合成をする植物プランクトンが多いのですが、夜になるとそれらを餌とする動物プランクトンが上がってくるので、さまざまな種類の動物プランクトンを観察することができるのです。
今回は、町内の真鶴地区の子どもたちを対象に、真鶴港でプランクトンをつかまえました。みんなそれぞれにペットボトルを持ってきてもらい、自分でつかまえたプランクトンを入れて持ち帰り、近くの集会所で観察しました。
プランクトンの入った水をスライド映写機でスクリーンに映すと、プランクトンの動く様子が影絵になって観察できます。ぴょんぴょん元気の良いカイアシ類やくるくる回りながら移動する貝の幼生(子ども)など、小さなプランクトンですが種類によってそれぞれ特徴的な動きをします。
また、ヤコウチュウの発光する様子の観察は、夜ならではのお楽しみです。真っ暗にした部屋の中でペットボトルを軽く揺らすと、青白い光がきれいに光り、子どもたちもとてもうれしそうでした。
プランクトンを投影。 |
プランクトンの影が映り、全体の動きが観察できます。 |
プランクトンは海流や日射量、降雨や風など自然のあらゆる環境要因に影響され、季節や時間帯、日毎に種類が変化します。今回はゴカイの幼生がとても多く観察できました。ゴカイの幼生は見た目も動きもインパクトがあり、特に当日は大型のものも多かったこともあって、ほとんどの子がゴカイの幼生の観察に夢中になっていました。あまり見すぎて「夜、夢に出そう~~!」なんて声も聞こえてきました。
夜にプランクトンを自分でつかまえて観察すると動物プランクトンが多いので、顕微鏡のレンズの下で動いている生物を観察でき、より子どもたちが興味を持ってくれるようです。
ゴカイなかまの幼生。 |
真鶴港の夜景。 |
※今回の観察会は、真鶴町の「町立遠藤貝類博物館 海の学校事業」の一環として、ディスカバーブルーが受託し実施しました。